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糸数けいこの活動日誌
by itokazu-keiko
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カジノ導入の動き危惧-沖大講座で「光と影」討議

 カジノを観光の切り札に、と考える人々は今なお後を絶ちません。国会では「国際観光産業としてのカジノを考える議員連盟(カジノ議連)」が観光庁設立の動きと並行して活動を活発化させています。
 沖縄では仲井真弘多知事が「観光客1千万人誘致」の推進力としてカジノ導入を意図し、そのための検討委員会を立ち上げる一方、「沖縄振興特別措置法」を活用できないかなど動きを本格化させています。
 私たち「カジノ問題を考える女たちの会」は沖縄観光の発展は、持続可能な沖縄の豊かな自然環境と、安全で安心、健全な社会環境の中にこそあり、観光振興の方向は県民と観光客のオープンな交流の中に求められるべきとの観点からカジノ導入には一貫して反対してきました。
 カジノは現在、刑法で禁止された賭博罪に当たる犯罪です。そのような違法行為をわざわざ法改正で特例化し、沖縄の歴史や文化および自然から隔絶された施設となる「賭博場」が観光振興なのか理解に苦しみます。
 カジノが観光産業の一環として位置付けられ、経済振興の起爆剤のように論じられる昨今の一部論調に危惧の念を抱き、これまでラスベガス・モナコ・オーストラリア・マカオ等のカジノの実態について調査し報告してきましたが、今回は沖縄大学の土曜教養講座においてカジノ問題を取り上げます。
 土曜教養講座の開講に当たってマカオの現状に触れますと、マカオでは外資と地元の共同経営も合わせ6社がカジノを経営し、11あったカジノは3年間で24施設に増えました。暮らしは良くなったとする反面、子どもたちの将来への不安を指摘する声も聞きました。教育問題、居住環境の悪化、生活費の高騰など、若者が中国本土に流出するという新たな不安材料も抱え込んでいます。
 土曜教養講座では県議会の各会派の代表による意見表明の他、稲田隆司かいクリニック院長による「病的賭博(ギャンブル依存症)の実態~医療の現場から~」と題しての基調報告、カジノを巡る国会の動き(糸数慶子)の後、パネルディスカッションでは「カジノの光と影」をテーマに、新垣誠さん(沖縄キリスト教学院大学准教授)と国場幸一郎さん(沖縄ゲーミング・エンターテイメントワールド調査会会長)が討議します。コーディネーターにはフリージャーナリストの寺田麗子さんが当たります。
 土曜教養講座は12月6日(土)午後1時から沖縄大学1号館601教室で開きます。多くの県民の参加を呼びかけます。
                 カジノ問題を考える女たちの会共同代表 糸数慶子

※「沖縄タイムス」2008年12月3日付け朝刊「論壇」に掲載

by itokazu-keiko | 2008-12-03 14:31 | 報道
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