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糸数けいこの活動日誌
by itokazu-keiko
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教本作成 教師に裁量―フィンランドの教育紹介

教本作成 教師に裁量―フィンランドの教育紹介_f0150886_1152375.jpg
映像もふんだんに使って講演するリッカ・パッカラさん

母国語重視の時間割 
 高い学力で国際的に注目されるフィンランドの教育について学ぶ講演会が25日、那覇市のパシフィックホテル沖縄で行われた。首都ヘルシンキで10年間小中学校の講師を務めたリッカ・パッカラさんが「フィンランドの教育力」と題し講演、同国の教育現場の取り組みなどを紹介した。パネルディスカッションでは、現地を視察した識者の報告もあった。主催は沖縄フィンランド協会。

 フィンランドは、3年ごとに行われる経済協力開発機構(OECD)による学習到達度調査で3回連続世界トップクラスの成績を残した。パッカラさんはその理由に、教員の質の高さを挙げた。
 「小・中・高校の教師になるには大学院の修士号が必要。また、教師にはテキストや独自のカリキュラムを作成する裁量権が与えられる」。生徒の実情に合わせた柔軟な学級運営ができることを強調した。
 また、1・2年生の時間割の約半分が国語に当てられる。「人口520万の小国に住むわれわれにとって、外国語の習得は必須。その基礎となる母国語を幼少期にマスターする事はとても大事で、アイデンティティーの確立にもつながる」とした。
 また校内には、個々の生徒が抱える課題に対応するためカウンセラーや養護教諭などで構成する「サポートチーム」が配置されている。「学習や行動障害にかかわる質問が多く、教員や親からの強いニーズがある」と話した。
 また、同国では小学校から大学院にいたるまで授業料やテキスト、給食にいたる教育費が提供されており、「移民の子にも例外なく適用される」とした。
 パネルディスカッションでは、小学校教諭で沖教組委員長の山本隆司さんが「フィンランドでは幼稚園と小学1年生の双方の教員が2年間のカリキュラムを組む。沖縄も幼稚園・小学校が併設し、校長が園長も兼ねているので、幼少一貫教育が実現できるのでは」と沖縄独自の教育制度設計の可能性を示した。
 熱心に話を聞いていた牧野信子さん(73)=北谷町=は「県内でも就学援助を支給される家庭が多いと聞いている。フィンランドのような無償の教育制度が実現してほしい」と話した。

※「沖縄タイムス」2009年4月28日に掲載

教本作成 教師に裁量―フィンランドの教育紹介_f0150886_11524572.jpg
  会場にてリッカ・パッカラさんと、右は講演の通訳を担当していただいた名城政一郎・沖縄フィンランド協会副会長

すべての基礎は国語―フィンランド教育事情報告
 「みんなをのばすフィンランドの教育」講演会(主催・沖縄フィンランド協会)が25日、約五百人を集め那覇市のパシフィックホテル沖縄で行われた。同国の首都ヘルシンキで日本の小中学校に当たる基礎学校教諭を務めていたリッカ・パッカラさん(教育学修士)が講演し、小学校1年生で授業の半分近くを国語に充てるカリキュラムの特徴を紹介。「国語力はすべての学習の基礎という考えがある。国語力を鍛えることがほかの教科の理解にもつながる」と話した。
 リッカさんはOECD(経済協力開発機構)による国際的な学力比較調査で好成績を挙げ「世界一」といわれるフィンランドの小学校から大学院博士課程まですべてが無料で、進路変更が柔軟にできる教育制度があると説明。教師は教材の選定を任されているほか、カリキュラム策定にも関係するなど、幅広い裁量権が与えられている点も特徴とした。
 校内にはスクールカウンセラーや看護師、特別支援教育専門の教師らで構成するサポートチームも設置され「担任と毎週話し合いを持ち、課題のある子の支援に当たる。親も重要性を認識している」と話した。

※「琉球新報」2009年4月26日に掲載

by itokazu-keiko | 2009-04-28 11:19 | 報道
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