
(写真提供は久米島町職労)
町民ら活発意見
【久米島】「子どもたちの可能性を伸ばすために」をテーマにフィンランドから学ぶ「久米島の教育を考える講演会」(主催・久米島地区労働組合協議会)が7月31日、町具志川改善センターで行われ、町民ら130人余が活発に意見交換した。
講師は沖縄フィンランド協会事務局長の
糸数慶子さん、同理事の森田弘美さんがコーディネーターを務めた。2人は昨年2月にフィンランドを訪ね、「学力世界一」の教育現場を視察した。
森田さんは「フィンランドでは、ミックシー(どうして)は大切なキーワード。分からない子に真摯に向き合い、繰り返しゆっくり教え、時間をかければ分かる、という安心感を与える」と紹介した。
糸数さんは「フィンランドはきめ細かな教育が行き届き、取りこぼしのない教育がなされている」「私たちは、夜型社会の生活習慣を見直し、子と向き合う時間をつくろう。今やれるところから変えていこう」と講演した。
参加した藤田かおりさん(40)は「子どもの個性を大事にすることや、できる子ができない子をサポートする、教育システムがうらやましい」と感想を述べた。 (比嘉正明通信員)
※「沖縄タイムス」2009年8月10日付けに掲載