
中井国家公安委員長(左)に要請する安田村長
沖縄県読谷村(よみたんそん)で男性(66)がひき逃げされ死亡した事件で、米陸軍2曹が関与を疑われていることから、同村の安田慶造村長らが21日、警察庁を訪れ中井洽国家公安委員長に対し、日米地位協定の抜本的見直しや日米両政府に容疑者の早期引き渡しなどを求める文書を手渡した。
同村で13日に開かれた「米軍人ひき逃げ死亡事件に抗議する読谷村民総決起大会」(実行委員長・安田村長)で採択された。
安田村長が容疑者の身柄拘束や立件を求める村民の怒りの声を伝えたのに対し、中井国家公安委員長は「自白がなくても裁判に堪えられる証拠固めをしなければならない。時間をかけても証拠集めをする。余分な配慮が働いているわけではない」と説明した。
安田村長らは首相官邸なども訪れ、同様の要請をした。 【長野宏美】
※「毎日新聞」2009年12月22日付け朝刊に掲載
※※読谷の上京要請団は安田村長を含め12名。防衛省・北沢大臣、警察庁・中井国家公安委員長、外務省・吉良政務官、米国大使館・ヤング安全保障課長、首相官邸・松野副官房長会と面会した。
※※※山内徳信参院議員、照屋寛徳衆院議員、糸数慶子が同行した。

外務省吉良政務官に要請

松野副官房長官に要請後、マスコミの取材を受ける(首相官邸ロビーで)