3月23日、午後4時、憲政記念館において、「太陽と月と~私たちの憲法の人々の情熱~」と題した映画(福原進監督)が初上映され、私も観てきました。
1968年、東京経済大学の色川大吉ゼミの調査団が、東京都五日市町(現あきる野市)に歴史調査で訪れたとき、明治期の貴重な憲法草案を発見する。後に地名にちなみ「五日市憲法草案」と名付けられる。また、土佐では自由民権運動が台頭し、「東洋大日本国国憲按(あん)」という憲法草案が運動の中から生まれた。
この二つの草案は明治新政府の弾圧により日の目をみることはなかったが、地下水脈となり、昭和11年、憲法学者の鈴木安蔵に発見され、憲法研究会により独自の憲法草案が作成される。
その後、GHQのマッカーサー総司令官も、憲法案の作成に着手する。映画では、近年の憲法に対するあらゆる動きや研究によって、日本国憲法が誕生する経緯が詳しく紹介されている。
一人でも多くの国民が日本国憲法制定の系譜を知り、そのことを伝えることが世界平和につながる、という気持ちが湧いてくる素晴らしい映画です。ぜひ沖縄での上映を実現させ、また全国各地で上映してほしいと思いました。