
【千葉】国立歴史民俗博物館(佐倉市)の新展示室「現代」で沖縄戦における「集団自決」(強制集団死)の解説文から日本軍の関与を削除したまま一般公開されている件で、瑞慶覧長敏衆院議員と
糸数慶子参院議員は25日午前、同館を視察した。瑞慶覧議員らは「まるで住民が勝手に死んだかのような記述で、沖縄戦の誤ったメッセージに国民に伝えることになる。早急に記述を変更するよう検討願いたい」と求めた。
対応した同展の責任者、安田常雄同館副館長は「できるだけ早く委員会を開催したいと思っている。いずれにしても早い対応をしたい」と答えた。
※【琉球新報電子版】2010年3月25日に掲載
※歴博「現代」展示パネル説明文の文案(部分)
【修正前】
「集団自決」
米軍からの投降の呼びかけを前に、集団自決をはかった人々が数多くいた。その背景には、住民への軍国主義教育や軍人からの指示や命令など、住民の意思決定を左右する戦時下のさまざまな要因があった。
【修正後】(写真上)
「戦場の民間人」
激しい戦闘で多くの人びとが生命を落としたほか、犠牲者のなかには、戦闘ばかりでなく、「集団自決」に追い込まれた人びともいた。