
写真上、左から私、福島大臣、山内優子さん、臨床心理士の崎原林子さん
【東京】3月にあった「第55回子どもを守る文化会議沖縄集会」で、子どもの貧困部会代表世話人を務めた山内優子さんらは26日、内閣府に福島瑞穂少子化担当相を訪ね、沖縄は貧困からさまざまな問題が起こっていると指摘し、国が「沖縄子ども振興計画」を策定して、支援するよう要請した。
山内さんらは、沖縄では貧困を背景に虐待や非行が起き、さらにその連鎖も起こっていると説明。「子ども振興計画」として、家庭で暮らせない子どもが里親と暮らす施設「沖縄子ども村」の建設を提案した。
また、小児精神科や、若年・未婚の母を支援する施設なども備えることで「多くの親子が救われる」と訴えた。夜間保育施設(24時間保育)や学童の充実、母子生活支援施設の増設も求めた。
福島氏は「沖縄は出生率日本一でも子どもに矛盾がきている。シングルマザーも多い。もっと子どものために施策をすべきだ」と理解を示した。
待機児童解消に向けた国と県のスタディーグループが立ち上がり「子ども・若者ビジョン」の策定も進めていることから、福島氏は「反映できるよう頑張っていきたい」と述べた。
※「沖縄タイムス」2010年4月27日付け26面