被害状況確認せず、国は米軍回答待ち―社大、共産が抗議
【嘉手納】東村高江で米軍ヘリのホバリングで市民団体のテントが損壊したとされる問題で社大党(糸数慶子委員長)と共産党県議団(嘉陽宗儀団長)は24 日、それぞれ沖縄防衛局と防衛省に抗議した。併せて、再開されたヘリパッド工事の中止も要請した。
要請に対して、防衛省と同局はともに被害現場を確認していないことを明かした。同局の大東隆次長は「海兵隊に照会中。補償が必要となった場合に状況を確認する」と米軍の回答待ちの姿勢を示した。防衛省は被害があったことは認め、原因が米軍であった場合は補償するとした。
防衛省などの対応に両党は反発。社大党の糸数委員長は「早く真相究明し、被害補償をきっちりやって」と語気を強め、当山勝利書記長は「防衛局として現場も確認しないでいいのか」と憤慨した。
※「琉球新報」2010 年12 月25 日付けに掲載

27 日には社大党として、高江ヘリパッドに関する県知事公室への申し入れを行いました。