
【読谷】韓国人の全国教職員労働組合大邱(テグ)支部の教師ら33 名が13 日、読谷村瀬名波の「恨之碑」を訪れた。同碑は沖縄戦で犠牲になった朝鮮人軍夫と日本軍慰安婦の歴史を記録し、後世に語り継ぐため2006 年に建立された。教師らは碑の前で黙とうをささげ、沖縄戦の歴史の一側面を学んだ。
一行は10 日から13 日まで沖縄に滞在し、南部戦跡、渡嘉敷島で「集団自決」について生存者からの聞き取り、普天間飛行場、嘉手納飛行場、名護市辺野古、チビチリガマの視察などをした。
碑の前では同行して案内を努めた
糸数慶子参議院議員が「皆さんの国の人々を駆り出してたくさんの人が沖縄で亡くなった。沖縄戦で4人に1人が命を落とし、被害者の立場だが、皆さんの国から見れば日本人として加害者の側面もある。過去の歴史を学び、未来につなげたい」と説明した。
同支部の林典珠(イムジョンヌ)指導諮問委員は「軍隊は住民を守る存在ではないことを沖縄で感じた。沖縄には明るい未来のために歴史を残そうとする人がいることを知り連帯感を持った」と旅を振り返った。
※「琉球新報」 2011 年1 月15 日付けに掲載

13 日、チビチリガマを案内