
メア氏の沖縄差別発言に対し今後の政治対応などを話し合った県内政党座談会=8日、県議会会議室
―どう受け止める
糸数 復帰前の米軍統治下時代でもこんな発言はなかったと思う。発言は県民を愚弄する以外の何物でもない。問題は日米交渉の中枢にこういう人物がいるということだ。この発言で米国政府への不信感が高まった。
―日本政府対応
糸数 沖縄の県民性へのあからさまな誹謗中傷だ。枝野氏は米政府に経緯や発言の趣旨をきちんと聞くべきで放置してはいけない。国務省の中枢の日米交渉の担当者が、このような認識では日米関係が著しく損なわれるばかりだ。
―日米・普天間影響
糸数 この発言の背景には、どんなことがあっても普天間の県内移設を承諾させたいという強い思いがある。今回の発言を逆手に取って、県民の怒りを集中させ、県内移設を明記した日米合意を撤回させるべきだ。
―県・県議会対応
糸数 金が欲しければサインせよ、という趣旨の発言は金を与えれば何でも言う通り聞く知事と、言うかの発言だ。知事は米政府に真意をただすべきだ。社大党としてはメア氏の解任を求めるべきだと思っている。
―前原外相辞任
糸数 日米合意の見直しに踏み込んでほしいというのが県民の期待だ。新たな外相も合意を踏襲するのではないかと察するが、新たな基地を拒否する県民の立場で外相には求めたい。
※「琉球新報」 2011 年 3 月 9 日付け6 面、「辺野古移設は不可能 メア氏発言 県内政党座談会」から抜粋。