野田佳彦首相が環太平洋連携協定(TPP)交渉に参加する意向を固めたことに対し、県関係国会議員からは「国民の声を無視した拙速な判断だ」と一斉に反発の声が上がった。与野党議員とも、TPP参加で沖縄農業が壊滅的な打撃を受けるとの強い懸念を示し、野田首相に参加断念を求めていく考えを示した。
糸数慶子参院議員(無所属)は「農業だけでなく医療など多様な分野に影響が大きく、議論も始まったばかり。米国の顔色ばかりをうかがい、強引に推し進める手法は基地問題と同様であり、日本国の首相とは思えない」と批判した。
※「沖縄タイムス」 2011 年 10 月 30 日付けに掲載