
仲井真弘多知事(右)に訪米することを報告する「沖縄の声を届ける会」の山内徳信団長(中央)と糸数慶子参議院議員=16日午前、県庁
米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画撤回などを訴える「アメリカへ米軍基地に苦しむ沖縄の声を届ける会」の山内徳信訪米団長(参院議員)らメンバー3人が16日午前、県庁に仲井真弘多知事を訪ね、訪米することを報告した。山内団長が「ぜひ基地問題の解決の糸口となる情報を得たい」と決意を述べたのに対し、仲井真知事は「帰ってきたら、ぜひ話を聞きたい」と訪米結果の報告を求めた。
訪米団は国会議員や県議、市議・町議、市民団体の代表ら24人。米国ワシントンでの行動は23日から4日間。四つのチームに分かれ、米上下両院の委員会、国防総省、国務省、ホワイトハウスなどを訪れる予定で、外務省などを通して調整中。
要請内容は(1)米軍普天間飛行場を直ちに閉鎖・返還する(2)辺野古への新基地建設計画を中止し海を守る(3)普天間飛行場を嘉手納基地に統合せず、海兵隊を県外・国外へ移す(4)沖縄北部自然林へのヘリパッド建設中止(5)日米地位協定の改正―の5項目。
山内団長らは知事訪問後、県庁で記者会見し「基地問題で闘っている各分野の関係者が集まり訪米するのは初めてだ。沖縄の正確な民意をしっかり伝えたい」などと強調。要請行動期間中、ワシントンポストのウェブサイトで同会の意見広告が掲載されることも明らかにした。
※「琉球新報」 2012 年 1 月 17 日付けに掲載