
【東京】ことし1月に米首都ワシントンで米軍普天間飛行場の県内移設反対を訴えた「米軍基地に苦しむ沖縄の声を届ける会」の団長、山内徳信参院議員と副団長の糸数慶子参院議員が14日、参議院会館内で報告集会を開いた。山内氏は「在沖海兵隊撤退を訴える議員がいるなど米側の反応は新鮮だった。米国の民主主義は生きている」と述べ、普天間の県内移設阻止に向け手応えを感じたと報告した。
糸数氏は「 1993 年以来、5回目の訪米要請だが、以前は議員会館の廊下で秘書が対応していた。今回は議員本人が 30 分~1時間ほど時間を取って話を聞くなど、米側の対応も変わってきた」と振り返った。
糸数氏は「面会した保守系シンクタンクが『沖縄は沖縄県民に返せ』という論文を米誌に掲載するなど、沖縄の基地に対する議論に変化が出ている」と説明。一方、中期防衛力整備計画(中期防)で与那国島への陸上自衛隊配備が計画されていることを挙げ、「米側の国防費削減の中、自分の国を自分で守るという論調で自衛隊が強化されることがないよう訴えていく必要がある」と述べた。
※「琉球新報」 2012 年 3 月 15 日付けに掲載