全戦没者追悼式に参列した野田佳彦首相があいさつで安全保障の重要性を強調したことについて、地元選出の国会議員からは、落胆や反発の声が相次いだ。………首相はあいさつで、基地負担の早期軽減に全力を尽くすと約束したが、具体的な言及はなかった。………
糸数慶子参院議員(無所属)は首相の言葉の「軽さ」に強く反発した。「儀礼的な首相の文言がどれほど県民にむなしく響いたことか。遺骨の収集が続き、不発弾がなくならない。沖縄では戦争は終わっていない。基地負担を申し訳ないと言いながら、そこに新たな戦争につながる基地の移設やオスプレイ配備を進めようとしている」
※「琉球新報」 2012 年 6 月 24 日付けに掲載
「負担分かち合い主張」「軽減への具体策ない」
首相あいさつで県内政党
「国の安全保障に万全を期すことは国政をあずかる者の務め」「長年にわたり負担をおかけしている事実は慚愧(ざんき)に堪えない」―。沖縄全戦没者追悼式のあいさつで、こう述べた野田佳彦首相を県内各政党の代表はどう受け止めたのか。………
社大党の
糸数慶子委員長は「歴代首相は毎年、同じようなあいさつを繰り返すが、型どおりで終わらせず、基地負担軽減に向け、具体的に結果を出してほしい」と要求。
※「沖縄タイムス」 2012 年 6 月 24 日付けに掲載