
7 月 2 日(月)、法政大学社会学部「国際社会入門」講義・公開講演会で「沖縄から 日本と国際社会へ」と題して講演してきました。 1 年生を中心に約 250 名が出席してくれました。
オスプレイ配備で揺れ動く沖縄の現状を皮切りに、 5 ・15 本土復帰、 6・23 全沖縄戦没者追悼式(沖縄戦終了の日)の意味、なぜ沖縄だけが国の安全保障の重い負担を追わなければならないのか、沖縄の基地負担の現状を学生さんたちに訴えました。
95 年の少女暴行事件、 2004 年のヘリ墜落事故が象徴的だが、沖縄は本土復帰の前も後も事件事故が相次ぎ、米軍による人権蹂躙(じゅうりん)が続いている。 0・6 %の国土面積の沖縄に米軍専用施設(基地)の 74 %が占める現実に、沖縄県民の半数以上が「差別」だと認識していること。
沖縄戦では県民 10 万人以上が犠牲になった。私の母も 2 人の子どもを亡くしており、自分の家族の戦争体験が「平和ガイド」へ進むきっかけともなった。沖縄には 139 カ所の「慰安所」があり、慰安婦や軍夫の存在など、沖縄戦を「加害と被害の立場」で見る必要がある―ことなどをお話しました。
質疑応答では、安全保障問題と沖縄、独立論の是非などの質問が出ました。
お招きいただいた岡野内正教授,熱心に話を聴いて下さった学生の皆さんに感謝申し上げます。

法政大学多摩キャンパスB301教室で、後ろのスクリーンにはオスプレイの写真

講演前の講師控室で(岡野内正教授、田中優子社会学部長、糸数、吉村真子教授)