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糸数けいこの活動日誌
by itokazu-keiko
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オスプレイと沖縄差別-週刊金曜日が特集

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 私たち沖縄県民は、日本国民なのですか 
                                               糸数慶子

 
 沖縄では現在、全島あげてオスプレイ配備反対の闘いが燃え上がっています。知事を先頭に、県や市町村の全議会が反対の決議をあげました。九月九日には、一〇万余の県民が炎天下の中で集会を開きました。その中には、戦争を知っている高齢者たちが体にムチ打ち、車椅子に乗ってまでも「子どもや孫たちに、これ以上危険な目にあわせられない」と加わる姿が少なからず見られました。
 しかし、復帰前の「島ぐるみ闘争」のように沖縄がこぞって配備に反対しているのに、日本政府は耳をまったく傾けようとはしません。民意を無視するということは、議会制民主主義の根幹にかかわる問題です。それ以上に、ここまで沖縄が無視されているということは、私たち県民は「果たして同じ国民と思われているのか、沖縄だけが差別されているのではないか」という怒りを抑えることができません。
 日本政府は「オスプレイは安全」などと宣言しましたが、県民は誰一人として信じないでしょう。安全面で構造的な欠陥があるという事実は、米国の識者の中でも指摘されています。政府は、単に米国の言い分を鵜呑みにしているだけに過ぎません。
ハワイでは、「騒音被害」や「遺跡や動植物に影響が出る」という理由で、二つの空港でのオスプレイの離発着訓練が中止になりました。オスプレイが配備されようとしている普天間基地は、中にお墓があるほか、周辺には小中学校や商店、病院、民家などが密集しています。事故が起きたら、「影響」どころのはなしではありません。なぜハワイではできない訓練が、沖縄ではできるのでしょう。これは、差別ではないのか。
 沖縄は戦時中、「国体護持」ためだけに地上戦を余儀なくされ、県民の四人に一人が亡くなる筆舌に尽くしがたい苦しみを味わいました。戦争が終わっても米軍によって土地を奪われて基地が作られ、一九五一年に調印されたサンフランシスコ講和条約では本土だけが独立したものの沖縄は切り捨てられ、軍事植民地にされました。そして県民誰もが「平和憲法のもとでの本土復帰」を待ち望みながらも、一九七二年の復帰後も、国土の〇・六%しかない沖縄に、在日米軍基地の約七四%が集中するという異常事態が続いています。
 そのため一九五九年には宮森小学校にジェット戦闘機が墜落し、児童一一人と住民六人が犠牲になりました。二〇〇四年には沖縄国際大学にヘリコプターが墜落しています。奇跡的に死傷者は出ませんでしたが、一般に使用されている軍用機でさえ事故を起こすのに、なぜ早い時期から欠陥機とされているオスプレイが「安全」と言い切れるのでしょう。私たち県民は、実際にこうした事故を身近に目撃しているのです。
 これまで何人もの政府要人が沖縄を訪れ、オスプレイ配備に「理解」を求めました。しかし、いったい私たちに何を「理解」させようというのか。そんなことよりも、県民がここまで怒っている現状を直に見聞きしていただきたい。米国の言いなりになるのではなく、体をはってまでもオスプレイ配備に人々が反対している現場を、自分の目で見てほしいと思います。「安保条約があるから日本は守られる」と主張するなら、県民をオスプレイから守ってください。それができないのであれば、県民は「また切り捨てられた。どこまで私たちを踏みにじり、差別するのか」という怒りがいっそうつのっていくでしょう。
 あえて口にはしたくないのですが、明治時代に大阪で「学術人類館」と称し、「沖縄人」が「展示」されたことがありました。一六年前の米兵による少女暴行事件をきっかけに普天間基地撤去が動き始めても、現在のように基地強化の動きだけが進んでいる現状を見るにつけ、政府は明治時代のこのような意識とどこまで違うのか、疑問にさえ思います。もう一度、同じ質問を政府に問いかけます。私たち沖縄県民は、日本国民なのですか。(談)
                                  いとかず けいこ・参議院議員                     聞き手・まとめ⁄成澤宗男(編集部)
※「週刊金曜日」 2012 年 10 月 5 日( 914 号)26 ページに掲載
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by itokazu-keiko | 2012-10-04 14:54 | 報道
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