16 日に発生した米海軍兵による集団暴行致傷事件を受け、「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」(高里鈴代・糸数慶子共同代表)のメンバー6人は 18 日、浦添市の在沖米総領事館を訪れ、事件に強く抗議するとともに、全米兵の基地外行動の禁止、加害米兵への厳正な処罰、被害女性のプライバシーの保護と十分なケア、全米軍基地の撤退を求めた。
同会のメンバーは、対応した同領事館広報文化課のヘザー・イートン領事に抗議し、要求書を手渡した。高里鈴代共同代表によると、要請に対し、ヘザー領事は「真摯に受け止める。皆さんの気持ちは分かる」と述べたという。
容疑者の米兵が民間の宿泊施設を使った理由について、ヘザー領事は「分からない。米軍に照会する」と回答したという。
要請後、高里共同代表は「(ヘザー領事は)形式的な対応だった。米兵による暴力はフェンスの外で起こっている。真摯に受け止めるとか教育の改善よりも、まず兵士らの基地外の行動を明確に制限することが必要。今後事件を繰り返させないようできることをやっていく」と決意を込めた。
糸数共同代表は「構造的暴力が染みついている米軍に、いくら綱紀粛正といっても通用しない。それを解決していくには基地をなくしていくしかない」と怒りをあらわにした。
※「琉球新報」 2012 年 10 月 19 日付けに掲載