
沖縄の本土復帰を記念して設立された「国立沖縄青少年交流の家」の創設40周年を心よりお喜び申し上げます。
独立行政法人国立青少年教育振興機構が運営に当たります「国立沖縄青少年交流の家」は、その設立趣旨にあります通り、近年、核家族化や都市化の進行といったライフスタイルや社会状況の変化を背景に、家庭や地域の教育力の低下、規範意識や人間関係の希薄化,問題行動の多発等、子どもたちをめぐる様々な課題が生じている現状に対し、子どもたちに豊かな人間性や社会性をはぐくむための施設として設立されたものであります。
沖縄青少年交流の家には、これまで220万人が訪れており、その実績は高く評価されるべきあり、集団宿泊活動においては生活ルールや仲間との協力の大切さを学び、極めて意義深いものだと理解しております。
また渡嘉敷村においては、去る沖縄戦という歴史的背景から「強制集団死」のあった島として、全国あるいは海外からも平和を学ぶ島としても知られています。次世代に平和の尊さを伝えていくという重要な学習の場として、ますます重要性が増していくものと思われます。
沖縄青少年交流の家の40周年を契機として、さらに青少年の健全育成の重要性と、全国に渡嘉敷村の自然環境の素晴らしさと広大なキャンパスを生かした体験活動等を発信され、青少年交流の拠点として発展されますことをご期待いたします。
※10月20日(土)、国立沖縄青少年交流の家」(渡嘉敷島)創設40周年式典・祝賀会でのお祝いの言葉

慶良間太鼓同志会の皆さんと