
ラジオ番組で討論する糸数慶子氏(左)と安里政晃氏(右)=10日午後、那覇市久茂地・琉球放送
改憲 糸数氏 反対の立場強調 安里氏 議論深化求める
基地・経済でも持論 RBCiラジオで討論
7月の参院選に出馬を表明している社大党委員長で現職の糸数慶子氏(65)=社民、共産、生活推薦=と自民公認で新人の安里政晃氏(45)=公明推薦=は10日、RBCiラジオの番組に出演し、憲法改定、米軍基地問題、経済などについてそれぞれの政策を示し、支持を呼び掛けた。
安倍晋三政権が意欲を示している憲法改定をめぐっては、糸数氏が「9条で戦争を放棄した世界に誇れる憲法。現憲法で国民が不利益を被っているわけでもなく、(改定しようとする)政権の都合のいいよう憲法を変えようとしている」と反対の立場を強調。
安里氏は「憲法制定から月日がたっているが、今に即した形で改正すべきかどうか県民・国民的議論は深まっていないのが現状。議論を深めてみんなで結論を出したい」と慎重な姿勢を示した。
米軍普天間飛行場の返還については安里氏が県外移設を主張した上で「(名護市辺野古移設を推し進める)党本部とのねじれはあるが、基地以外では一致している」と説明。糸数氏は県外・国外を求める立場を強調し「県民総意は圧倒的に辺野古反対。普天間は即時閉鎖返還すべきだ」と訴えた。
安倍政権の経済政策への評価では糸数氏が「中小零細企業が元気になり、雇用を生み賃金が上がるのが本当の意味の経済政策だ」と指摘。安里氏は「効果はまだ一部にとどまっており、全国民に行きわたるためには政権の安定が必要だ」と支持を呼び掛けた。
※「沖縄タイムス」2013年6月11日付けに掲載