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糸数けいこの活動日誌
by itokazu-keiko
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「改憲」分かれる主張 アベノミクス評価二分 

「改憲」分かれる主張 アベノミクス評価二分 _f0150886_12302635.jpg
 お互いの健闘を誓い握手を交わす糸数慶子氏(右)、安里政晃氏=28日午前、那覇市久茂地・沖縄タイムス社

 沖縄選挙区 立候補者座談会

 7月4日公示、同21日投開票の参院選に向け、沖縄タイムス社は沖縄選挙区で事実上の一騎打ちを展開する2氏を招いた座談会を、那覇市の本社で開いた。出席者は現職で社大委員長の糸数慶子氏(65)=社民、共産、生活推薦、新人で自民公認の安里政晃氏(45)=公明推薦。憲法改定では糸数氏が護憲を主張したのに対し、安里氏は国民的議論が深まることを前提に時代にあった内容への見直しを提起し、主張が分かれた。安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」は、安里氏が「百点満点」、糸数氏は「視界不良」と評価が二分した。

 普天間飛行場の返還手法は、糸数氏が「即時閉鎖返還」を訴え「仲井真弘多知事に埋め立てを承認しないよう働きかける」と主張。安里氏は「県外を求める方が固定化の阻止、危険性の早期除去につながる」と県外移設を強調した。

 憲法改定で安里氏は「時代に即した憲法に進化すべきだ」と改定に言及する一方、改憲の発議要件を定めた96条の改定には「時期尚早」と慎重姿勢を強調。9条は1項の戦争放棄を堅持した上で2項の戦力不保持を改定し、自衛隊の存在を明記すべきだとした。

 糸数氏は「安倍首相の言う憲法改正は憲法改悪。9条を変えて集団的自衛権を行使し、戦争ができる国にするのが目的だ」と批判。基本的人権の尊重、国民主権、平和主義の3原則を含む現行憲法の理念を守り、生かすことが重要とした。

 環太平洋連携協定(TPP)は、糸数氏が「沖縄の農水産業、地域医療に打撃を与える」と反対を明言。安里氏は「沖縄のサトウキビ、豚肉、牛肉が守れなければ参加すべきではない」との認識を示した。

 福祉政策で安里氏は「特別養護老人ホームには2177人の待機者がいる。国の在宅(介護)重視政策は行き過ぎだ」と述べ、施設整備を進めて待機高齢者の解消に取り組む姿勢を強調。糸数氏は「母子、父子家庭や難病者への公的支援を拡充するとともに、ドクターヘリの充実、小児・産婦人科医の確保を図る」と訴えた。 

※「沖縄タイムス」2013年6月30日付1面に掲載


TPP評価で持論 消費税 見解に違い
13 7・21 第23回参院選

 7月4日の参院選告示を前に実施した本紙座談会では、立候補予定の糸数慶氏、安里政晃氏が基地、経済、憲法などで、それぞれの政策をぶつけ合った。また、両氏が2問ずつ質問し合うクロス討論も実施。糸数氏が質問したカジノ誘致の是非について、安里氏は「慎重に判断」と回答。一方、安里氏がただした尖閣問題の対応に、糸数氏は「沖縄が中国との橋渡し役になるべきだ」と答えた。

○出席者 
糸数慶子氏=社大公認、社民・共産・生活推薦
安里政晃氏=自民公認、公明推薦
司会=稲嶺幸弘・沖縄タイムス政経部長

 糸数氏 即時に閉鎖返還を  安里氏 県外移設を求める
【普天間移設】
 -米軍普天間飛行場返還問題への対応は。
 糸数氏 即時閉鎖返還で新たな基地は沖縄の海にも陸にも絶対に造らせない。代替移設は米国に持って行くのがベストだが県外も一つの案だ。仲井真弘多知事に公有水面埋め立てを承認しないよう働きかけることも大切だ。政府は普天間問題をめぐり、危険性を除去し固定化を避けると言うが、オスプレイを普天間に配備するのはおかしい。追加配備も危険性除去には決してならない。

 糸数氏 地域経済の崩壊  安里氏 キビや肉類重要
【TPPの是非】
 -環太平洋連携協定(TPP)の是非について
 糸数氏 TPPに反対だ。沖縄の農業、水産業、地域医療に大きな打撃を与え、地域経済の崩壊につながる。離島の暮らしを支えているのはサトウキビや熱帯果樹などの農業であり、アグー豚や石垣牛などブランド化する畜産だ。TPP交渉の参加は、産業に大きな打撃を与えて、地域経済が壊滅的な打撃を受けるのは目に見えている。その結果として、離島の無人化を危惧している。

 糸数氏 漁民の立場大事  安里氏 見直し強く推進
【日台漁業協定】
 -日台漁業協定の賛否と今後求められる対応について。
 糸数氏 常に漁民、県民の立場で交渉を進めていくことが筋だ。離島を回ってみて、漁民の暮らしを守っていくことが大事だと感じた。漁業の振興を図る上でも早急に日台漁業協定、日中漁業協定の見直しを求めたい。とりわけ日台漁業協定には、県民の関係者、漁業関係者を入れて見直していくことがとても大事だが、今の政権でそれを聞き入れてくれる動きがあるのか危惧している。

 
 糸数氏 物価高で視界不良  安里氏 景気回復の期待感
【アベノミクス】
 -安倍政権の経済政策「アベノミクス」への評価と現在必要とされる経済政策について
 糸数氏 安倍政権の経済政策は今の段階では全くの視界不良。先行きが見通せない。ガソリンや燃料の高騰を招き、実際には漁船、農家など燃料の高騰に対して操業中止まで追い込まれている状況もある。庶民の暮らしは、食料品が値上がりし、物価高で苦しんでいることは若者の雇用を不安定な状況にしている。もっと最低賃金を上げていく方向にいかなければいけない。

 糸数氏 観光と跡地活用  安里氏 那覇空港を拡充
【雇用対策】
 -雇用対策について。
 糸数氏 観光振興と基地の跡地利用が重要だ。沖縄振興の最大の課題は県民所得の向上と雇用の創出。本年度の振興計画は自立経済への取り組みを重視する。観光で1次、2次、3次産業を結びつけ、観光客を増加させて若者の雇用を生む。基地の跡地を就業の場に活用したい。那覇新都心が好例で、就業者が基地では168人、現在では1万7285人に増えた。基地返還こそ一番の雇用対策だ。

 糸数氏 社会保障の充実へ  安里氏 経済政策を最優先
【選挙の争点】
 -今回の参院選での争点は。
 糸数氏 憲法改悪に反対し、普天間飛行場の即時閉鎖と早期返還を求める。TPPは沖縄の農林、畜産・水産業、医療を守る点で反対する。社会保障費の増加分は消費税増税ではなく、行財政改革で無駄を省くことが最優先だ。若い人が安心して子供を育てられる環境のため認可外保育園の認可化促進、認可園・学童保育を充実させる。高齢者、障がい者が安心できる社会保障政策を訴えたい。

 糸数氏 「9条」守り生かす  安里氏 議論なく時期尚早
【憲法】
 -憲法改定と96条、9条改定についての姿勢は。
 糸数氏 基本的人権の尊重、国民主権、平和主義の現憲法を守り生かすことが大事だ。戦争放棄を掲げている世界に誇れる憲法だ。安倍晋三首相や自民党は9条を変えて自衛隊を「国防軍」にし集団的自衛権を行使できるようにして戦争ができる国にしようとしている。96条は時の権力者が憲法を安易に都合よく変えないための歯止めであり、改悪のためハードルを下げてはいかない。

 糸数氏 金持ち優遇政策  安里氏 現時点では延期
【消費増税】
 -消費増税について
 糸数氏 明確に反対。個人消費は抑えこまれ、景気に逆効果だ。庶民の暮らしを直撃し貧富の差を広げることになる。社会保障の維持や充実には、まず、行財政改革をして無駄を徹底的に省き、財源を確保すべきだ。政府は震災復興と称し何兆円も無関係の公共事業や補助金にお金を使っている。大企業が払う法人税はどれほどなのか。お金持ちの優遇政策だ。富裕層が応分の負担をするべきだ。

 糸数氏 子育て環境整備  安里氏 在宅介護に限界
【医療・福祉】
―医療・福祉政策について
 糸数氏 年金引き下げ、医療介護の自己負担増加、生活保護削減はいけない。まず行財政改革をすべきだ。子育て支援として出産後も安心して働ける環境整備をしたい。保育園などの充実、認可外園の認可化などで待機児童解消を図る。母子父子家庭への支援整備をする。医療ではドクターヘリの充実や小児科医、産婦人科医の確保を図る。難病者への公的支援拡充で患者や家族の負担を減らしたい。

【クロス討論】
 糸数氏 普天間は公約ねじれ  安里氏 地域の事情訴える
 
 
 糸数氏 普天間移設で自民党本部は辺野古推進だが、安里氏の公約は県外としている。このねじれをどのように解決するのか。

 糸数氏 カジノは観光振興か  安里氏 県益かなうか判断
 
 
 糸数氏 カジノについて。観光振興の起爆剤のようにいわれるが、カジノはばくちであり、沖縄の自然や文化を生かした観光こそが持続可能と思う。

 安里氏 尖閣の審判どう認識  糸数氏 相互利益の海基本
 
 
 糸数氏 平和解決で東シナ海を平和と相互利益の海にするのが基本であり、日中両政府がテーブルに着いて意見を交わすべきだ。日本政府が「尖閣諸島に領土問題は存在しない」とはねつけたり、互いに脅威を言いつのるだけでは解決しない。沖縄側も話し合いの橋渡し役になるべきだ。

 安里氏 不測の事態の想定は  糸数氏 話し合いの場重要
 糸数氏 尖閣の領有権問題で中国との武力衝突は起きないと思っているし、絶対に起こしてはいけない。双方が武力を誇示したり、増強するような態度は改めるべきだと思う。武力衝突で最大の被害を被るのは沖縄県民だ。沖縄戦の教訓を生かし、話し合いのテーブルに着くのが重要だ。

※「沖縄タイムス」2013年6月30日付2,3面に掲載
※糸数発言部分を抜粋

by itokazu-keiko | 2013-06-30 12:33 | 報道
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