
家族政策についてフランスで視察した糸数慶子参院議員(9・28)
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フランス
【赤嶺七奈子通信員】糸数慶子参院議員が9月下旬、フランスの全国家族手当金庫(CNAP)や国立人口研究所(INED)、女性の権利省などを視察した。女性の働く権利を保障し、出生率を上げたフランスの先進的な家族政策に触れ、「日本も何年かかってでも頑張って取り組めば、変えていけると感じ、希望が持てた」と述べた。
一人の女性が産む子どもの平均数(合計特殊出生率)は日本が1・4台に対し、フランスは2・1。20年程度で1・65から伸ばしたが、背景には「全ての人間は平等」を基本に、働く女性を支援するため、家族給付をはじめ住宅手当や生活保護などの体制が整備されている。
糸数さんは、法律で権利を保証し、経済的、生活面でも支援するフランスの体制に「日本もフランスのように変えていく必要性をあらためて感じた。現場を訪れたことも大きく、身をもって感じることも多々あった」と視察を評価。
世界の流れと同様、婚外子の子に対する寡婦控除のほか、女性が働きやすい環境の形成、育児休業の取得推進、待機児童の解消について取り組む考えを示した。
※「沖縄タイムス」2013年11月4日付けに掲載