米ワシントンを訪れて米軍普天間飛行場の辺野古移設中止などを訴えた糸数慶子参院議員らは3日、県庁記者クラブで会見し、成果を報告した。「名護市長選で稲嶺進氏が再選した直後の訪米で、米政府関係者の関心が高かった。辺野古ノーという民意が示されたと伝えた」と述べた。
2年前の訪米で15分だった国務省・国防総省担当者との面談が約1時間に及んだと説明。仲井真弘多知事の辺野古埋め立て承認をめぐる県内の受け止めに関し、「リコールがあるかもしれない。任期満了前の知事選の可能性がある」と伝えた。
糸数氏は同日、名護市役所で稲嶺市長と面談し、移設反対の著名人らのネットワークの活用を提案した。
※「沖縄タイムス」2014年2月4日付けに掲載
民意伝わっていない 糸数議員 名護市長に訪米報告
【名護】米軍普天間飛行場の辺野古移設断念を訴えるため1月下旬に訪米していた社大党委員長の糸数慶子参院議員は3日、名護氏の稲嶺進市長と会談し、意見交換した。糸数氏は、仲井真弘多知事の辺野古埋め立て承認に対する県民の反発などが十分に伝わっていないとして、米国への継続的な情報発信の必要性を指摘した。
糸数氏は国務省のナッパー日本部長や上下院議員らとの会談内容を報告した。ワシントンで辺野古移設に反対する県民世論について伝えた際、「判を押したように固定化でいいのかと言われた」と説明し、辺野古移設反対の声明を出した海外著名人らと協力するなどネットワークを広げるべきだとの考えを示した。
2012年に訪米している稲嶺市長は「常に情報発信しないといけない。時間を置くと同じことの繰り返しになってしまう」と述べ、今後の協力を求めた。
※「琉球新報」2014年2月4日付けに掲載。