
ナショナルプレスクラブにて米有識者と記者会見
ここまでご報告しましたように、アメリカにも沖縄県民の思いを理解してくれる方や辺野古の代替案を提案する方も少なからずいらっしゃいます。しかし米政府、議会の中でも知日派と言われる人はごく少数であり、その他多くの議員は「沖縄について知らない」という現実がありました。
日本政府は米国に沖縄の民意を一切伝えてこなかった。だからこそ、私たち沖縄県民は自ら米国へ足を運び、伝え続けなければならないのです。
帰国してすぐに名護市稲嶺進市長を訪ね、今回の訪米について報告しました。沖縄の民意を忘れさせないためにも訪米要請活動を継続し、一人でも多くの米関係者に「辺野古は難しい」という見解を持ってもらうことがいかに重要か、ということを、改めて確認しました。
ウェッブ元上院議員が述べたように、辺野古は唯一の解決策ではありません。戦後68年続く基地負担に加え、これ以上の基地建設をどうしても沖縄は受け入れることができません。県民の根強い反対と名護市長選挙の選挙結果を無視した新基地建設の強行は、日米安保に暗い影を落としかねません。
今回の訪米で出会った米国の良識ある皆さんとのネットワークを活かし、今後どのように連携していくか、ということがこれからの課題です。
沖縄に集中する過重な基地負担を軽減するため、これからも沖縄県民一丸となって抵抗と発信を続け、日米両政府には粘り強くさらなる負担軽減を求め、米国だけでなく国際社会との連帯を目指し、私も引き続き尽力して参りたいと思います。

稲嶺名護市長に訪米報告