
防衛省にて(手前が「思いやり予算を被災地へ」の署名)
[東京]在日米軍駐留経費(思いやり予算)の支出を凍結し、東日本大震災の被災者救援に充てることを求めて、糸数慶子参院議員らが11日、首相や外相、防衛相宛に約1万5千人分の署名を提出した。
参加者らによると内閣府と外務省、防衛相の担当者はいずれも「重く受け止める」としつつも、思いやり予算の凍結について明確な回答はなかったという。
署名は2011年4月から集め始め、約3年間で提出した人数は約6万人分に上る。呼び掛け人の山口洋子さん(73)=名護市=は「震災は思いやり予算をやめる機会。署名の思いを生かしてほしい」と要望。糸数氏は「震災や原発事故による影響は収束していない。税金は国民が求めるところ、東北の(復興の)ために使ってほしい」と述べた。
※「沖縄タイムス」2014年3月12日付に掲載

要請を終え防衛省を出る要請団