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![]() 「カジノ誘致とギャンブル依存症を考えるシンポジウム」に参加して 9月14日のシンポジウムには120名を超える市民が参加した。「カジノを秋田に誘致することが本当に地域活性化につながるのか」「そもそもカジノ=賭博は法律で禁止されていたのでは」といった疑問を抱き、誘致問題に関心を寄せる市民がこんなにいたのだと実感した。 糸数議員や寺田氏がマカオと韓国のカジノを取材したDVDは、カジノに翻弄される地域住民の姿を私たちに教えてくれた。カジノ誘致は関連企業を潤す事にしかならず、カジノ施設周辺地域を疲弊させること、雇用を創出するといっても365日24時間営業のシフト勤務で常に監視カメラにさらされ心身を病む人、ディーラー自身がギャンブル依存症に陥る事をが多いなど、負の事実を知ることができた。 カジノは賭博であり、カジノ施設は賭博場でしかない。「秋田の自然や伝統を生かした地域活性化には、カジノは不要」と再認識できた。 秋田なまはげの会 事務局長 石井 寿 ![]() カジノ誘致、影響考えて 秋田市でシンポ ギャンブル依存症や治安悪化 カジノ誘致とギャンブル依存症をテーマにしたシンポジウムが14日、秋田市山王のルポールみずほで開かれた。市民ら約120人が参加。ジャーナリストや国会議員ら4人のパネル討論を通じて、カジノが地域社会にもたらす影響を考えた。 多重債務問題に取り組む「秋田なまはげの会」(会長・近江直人弁護士)の主催。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の整備推進法案が秋の臨時国会で審議されるのを前に、県民にカジノと依存症の関係に理解を深めてもらおうと企画した。同会は法案への反対を決議し、廃案を訴えている。 パネル討論で、マカオや韓国のカジノを取材した経験がある沖縄県のジャーナリスト・寺田麗子さんは、治安悪化による人口流出、商店街のシャッター通り化といった負の側面を報告。「カジノは地域にあるもの全てを吸い込むブラックホールのような存在」と指摘した。 依存症の当事者や家族を支援する「秋田アディクション問題を考える会」の佐藤光幸代表は、「ギャンブル依存症は個人の性格が原因と捉えられがちだが、国際的に疾病として認められている。国が対策の方向性を明確に示すことが必要」と語った。 IR法案に反対する無所属の糸数慶子参院議員(沖縄選挙区)と、共産党の大門実紀史参院議員(比例)は「経済効果より社会的コストの方が大きい」「誘致の本質は関連企業の利権」などと主張した。 (斉藤賢太郎) ※「秋田さきがけ」2014年9月15日付けに掲載 ![]() カジノおことわり 秋田でシンポ ギャンブル依存症実態語る 秋田県で多重債務問題対策に取り組んでいる「秋田なまはげの会」(会長・近江直人弁護士)は14日、秋田市内で、カジノ誘致とギャンブル依存症を考えるシンポジウムを開き、120人を超える市民がつめかけました。 秋田では、90年代から「秋田にラスベガスを」と呼び掛けてきた民間団体に加え、この数年、秋田商工会議所が本腰を入れ、同市内へのカジノ賭博場誘致をねらう動きが進んでいます。 近江会長は「ギャンブル依存症は多重債務の大きな原因になっている。カジノ推進派は『地域振興につながる』というがそれでいいのだろうか」と問題提起。秋田弁護士会の加藤謙会長は「このシンポを県民、市民の運動につなげたい」とあいさつしました。 秋田アディクション(嗜癖=しへき)問題を考える会の佐藤光幸代表が、ギャンブル依存症の実態と回復の困難さを語りました。 パネルディスカッションでは日本共産党の大門実紀史、無所属の糸数慶子の両参院議員、ジャーナリストの寺田麗子氏らが討論。 寺田氏は、韓国やマカオのカジノで風俗の悪化や地域経済の衰退を招いている実態を示し、「カジノはブラックホールのようなもの。地域を全部吸い込んでしまう怖さがある」と発言。糸数氏は、各地のカジノの視察経験から「世界をまわってみても、カジノは胸を張って堂々と子どもにいえるような仕事ではない」と語りました。 大門氏は「カジノ推進派は『経済効果』というが、関連業界が自分のもうけを考えているだけ。利権がらみの賭博場解禁を許すかどうかが問題の本質だ」とのべました。 弁護士の虻川高範さんがまとめで「地に足の着いた議論で問題点が明らかになりました。私たちはカジノを『お・こ・と・わ・り』ですとユーモラスにのべると、会場からは爆笑が起こりました。 ※「赤旗」2014年9月15日付け15面に掲載 治安、人口流出に懸念 患者への社会的コストも カジノ誘致とギャンブル依存症シンポ 「カジノ誘致とギャンブル依存症を考えるシンポジウム」が14日、秋田市で開かれた。多重債務も問題に取り組んでいる「秋田なまはげの会」(会長・近江直人弁護士)の主催で、ジャーナリストらパネリスト4人がカジノ誘致に伴う問題点を語り、市民約120人は熱心に聴き入った。 マカオや韓国のカジノを現地で取材した那覇市出身のジャーナリストの寺田麗子さんは、治安悪化や人口流出などの側面を挙げ、「カジノは地元をシャッター商店街化させる、ブラックホールのようなもの」と述べた。 また、沖縄県への誘致に反対している糸数慶子参院議員(無所属)は「税収が増えると言われているが、ギャンブル依存症患者に対する社会的コストは計り知れない。カジノで観光客を集めるというやり方で本当にいいのか、考えなくてはならない」と述べた。 大門実紀史参院議員(共産)「秋田にIR(カジノを含めた複合施設)が来ることは、立地、経済規模から見ても考えられないと思う」と述べた。 カジノ誘致を巡っては、今秋の臨時国会でIR整備推進法(カジノ法案)が通常国会に続き審議される。県内では秋田商工会議所が秋田市への施設誘致を目指している。 【池田一生】 ※「毎日新聞・秋田版」2014年9月17日付けに掲載
by itokazu-keiko
| 2014-09-15 16:13
| 報道
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