
【嘉手納】米軍普天間飛行場の返還に伴う名護市辺野古の新基地建設作業で、県関係の野党国会議員でつくる「うりずんの会」(会長・照屋寛徳衆院議員)は27日、沖縄防衛局(井上一徳局長)を訪れ、辺野古沖に設置されているフロート(浮具)などが台風19号の影響でサンゴ礁を傷つけたとして、資機材の撤去と新基地建設断念を求めた。
要請には15、17日に辺野古の海底を潜水調査した市民団体「ヘリ基地反対協議会」も同席。現場写真を提出し、ワイヤロープなどによってサンゴが削られている状況などを説明した。
うりずんの会は「損傷は防衛局が台風対策を怠った結果。ずさんな管理体制では十分な環境保全対策を施すことは不可能であるとの証左だ」と批判した。
※「沖縄タイムス」2014年10月28日
サンゴ礁損傷 防衛局に抗議 野党国会議員団
【嘉手納】県選出・出身の野党国会議員団「うりずんの会」は27日、沖縄防衛局で井上一徳局長に対し、米軍普天間飛行場の辺野古移設に向けた海底ボーリング調査で設置したアンカーがサンゴ礁を傷つけた問題で、作業中止と機材全ての撤去を求めた。
井上局長はサンゴ礁の確認も含め台風による影響を調査中だと説明し、ブイやフロートの再設置作業を進める考えを示した。
議員らは「台風襲来が予想されればアンカーなどは直ちに撤去するのが当然だ。配慮が欠けている」(照屋寛徳社民党衆院議員)などと批判。井上局長は「フロートの一部を陸揚げするなどできる限りの対策はした」と説明した。
会談後、赤嶺誠賢衆院議員(共産)は「被害事実を認めようとせず、調査している形跡もない」と批判。玉城デニー衆院議員(生活)は「台風前に撤収しなかったのは完全に手抜きだ」と指摘した。
※「琉球新報」2014年10月28日