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糸数けいこの活動日誌
by itokazu-keiko
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知事選・衆院選の勝利を辺野古中止へ

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 2014年は沖縄県政史に残る年になると言われています。2013年に県民との公約を破って辺野古埋立て容認へと翻った自民党国会議員と県知事に対し県民世論が反発、直後1月の名護市長選挙から11月の知事選そして暮れの衆院選と、県民の反自民党・反安倍政権そして「辺野古新基地建設反対」の強い思いが実を結ぶ結果となりました。特に「建白書」の理念の下に保守・革新を問わずに結集した「オール沖縄」の選挙体制を構築して臨んだ知事選では、辺野古埋立て容認の現職候補に10万票もの差をつけて圧勝しました。そしてその体制を維持して行った衆院選においても、全国的には自民党の圧勝だったにもかかわらず、沖縄では「建白書」支持候補が4選挙区で全員勝利したことは非常に印象的でした。
 

 これまで沖縄では「基地か経済か」という二者択一の発想で県民が相争う構図が長年にわたって続いてきました。この構図に疑問符を投げかけたのが今回知事に就任した翁長雄志さんです。県民同志で争うのはやめ、沖縄の未来のために一致団結して辺野古新基地建設阻止のために尽くそうと提案しました。そして「基地は沖縄経済の最大阻害要因」として、基地のない経済発展は可能である、と主張したのです。結果として沖縄県民はひとつにまとまり、知事選と衆院選で圧勝することができたと思います。
 しかし辺野古新基地建設反対の民意が示されたものの、安倍政権は辺野古の埋め立て工事を続行する考えを示しています。つまり沖縄の民意は無視するということです。そもそも、民意を大切にしようと考える政権が、国民の多くが反対する集団的自衛権の行使容認を閣議決定したり秘密保護法案を強行採決したりするでしょうか。このような安倍政権の民意軽視は許せません。
 

 実は昨年夏と秋の2回にわたって、私は国連の人種差別撤廃委員会と先住民族世界会議の場で、沖縄の現状と先住民族としての自己決定権の回復を訴える活動を行いました。沖縄県民は自分の土地を奪われ、米軍基地の島となってしまっていること、そのことによって沖縄県民の権利が日常的に脅かされていることなどを話すと国連の場において、多くの方から共感を得ることができました。これまで沖縄は県外からの支援に励まされ、基地反対運動を続けてきています。そして今度は世界を巻き込んで新基地建設阻止のために活動を広げていくことが大事なのではないか、と感じます。
 安倍政権が選挙で示された沖縄県民の民意を無視し続けるならば、沖縄はこれまで以上に国内外の方々に連帯を呼びかけ、辺野古新基地建設の阻止のために頑張ります。                糸数 慶子(いとかずけいこ) 参議院議員

※「あけぼの」(女子パウロ会発行)2015年2月号3ページ「巻頭エッセイ」に掲載
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by itokazu-keiko | 2015-01-15 14:53 | 活動日誌
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