
憲法9条-世界へ未来へくしろ連絡会(松本成美会長)は25日、沖縄県出身の参議院議員糸数慶子氏を招いて「沖縄からのメッセージ糸数慶子さん講演会」を釧路市キャッスルホテルで開いた。
糸数氏は1947年沖縄県生まれ。沖縄戦の真実を伝えようと平和ガイドとして活動し、1992年から3期連続で県議を務め、2004年には参議院沖縄選挙区で初当選した。講演の前に、同連絡会の丸山重副代表が「私は元軍人。戦後は教員になり、子供たちを戦場に送らないことをモットーにしてきた。今日は沖縄の生の声を聞いてほしい」とあいさつした。
講演で糸数氏は、米海兵隊の訓練ミスで校庭にトレーラーが落下して小学生が圧死した事件、米兵のレイプ事件などを挙げ、「沖縄では有事に関係なく、常に危険にさらされている」と現状を説明した。辺野古の基地問題については「普天間という老朽化した基地を閉めて、新基地を日本の金で辺野古に作るだけ」と切り捨て、「日本の安全のために米軍が必要と言うのなら、予算だけでなくリスクも本土で引き受けてほしい」と訴えた。(花城護)
※「釧路新聞」2008年10月26日付け朝刊(下)に掲載