
県内へのカジノ導入を考えるシンポジウムが6日、沖縄大学であり、賛否双方の識者や教育、精神医学の専門家が意見を交わした。国会でカジノ合法化へ向けた議員連盟の動きが活発化し、県も誘致の可能性を探っているため、議論は白熱した。同大学土曜講座の一環で、約200人が聞き入った。
参議院議員の糸数慶子さんは、マカオ視察のビデオを上映、現地住民の「税収増で年金も増えたが、物価が上がり生活環境は悪化した」「ディーラーの専門学校に行く若者が多く、地域の将来が心配。子どもにはさせたくない」との声や、カジノと性産業がセットになっている実態を報告した。その上で「自然再生の公共事業制度活用など身の丈に合った方法で、沖縄の良さを生かした観光振興に取り組むべきだ」と訴えた。・・・・(後略)
※「沖縄タイムス」2008年12月7日付け朝刊に掲載