
浦添市立神森中学校(伊志嶺哲男校長)は十九日、フィンランドの教育制度を学ぶ教職員研修会を同校で開いた。沖縄フィンランド協会事務局長の糸数慶子参院議員が、同国の教育や子育て事情について講演。教職員ら四十人余りが聞き入った。
糸数さんは「フィンランドの教育は知識でなく、生きるための知恵を重視している」と説明。大学までの授業料が無料であることに触れ、「親の経済状態によって、子どもが受けられる教育が決まってしまう日本の現状はよくない」と指摘した。
フィンランドの家庭で本の読み聞かせが定着していること、図書館利用率の高さなども挙げ、「子どもたちの高い読解力につながっている。沖縄では、学校で読み聞かせの活動が盛んだという良さがある。そういう部分を生かしていけるのではないか」と話した。
※「沖縄タイムス」2008年8月26日付け朝刊に掲載